SDGs13番に関係する気候変動問題の深刻化により、世界各国がカーボンニュートラル実現に向けて取り組みを行っています。カーボンニュートラルを実現させるためには、企業の取り組みが欠かせません。
バイデン大統領と菅首相が就任したことで、アメリカや日本で気候変動問題への取り組みが加速し、カーボンニュートラルという言葉をよく聞くようになりました。
菅首相は、就任後初となる所信表明演説において「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。資源エネルギー庁は「排出を全体としてゼロにする」とは、どうしても出てしまう量の温室効果ガスから、同じ量の温室効果ガスを吸収または除去することでゼロにすることであると説明しています。
企業がカーボンニュートラルに取り組むことは、SDGs 目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」と目標13「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」への取り組みにもなります。
企業のカーボンニュートラルへの取り組みは、SDGs 目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」への取り組みにもつながります。SDGs 目標7を達成するための具体的な方法として、2030年までに誰もが安い値段で安定的に現代的なエネルギーを使えるようになること、2030年までに再生可能エネルギーを使う割合を増やすこと、2030年までに再生可能エネルギーの研究や技術開発への投資を促進することなどが示されています。
カーボンニュートラルを実現するために必要になるのが、省エネの取り組みと再生可能エネルギーの拡大、そしてどうしても排出されるCO2と同量のCO2を吸収または除去することです。この考えに基づいた制度としてカーボンオフセットというものがあります。カーボンオフセットとは企業がどうしても排出してしまうCO2排出量に見合う温室効果ガス削減活動に投資することで排出したCO2をゼロにするという考え方です。
当社では大口業務用や社内で使用するLPガスにカーボンオフセットを利用しています。当社にて流通するLPガスをすべてカーボンオフセットに切り替えることを目標とし、少しずつではありますが前進しております。
佐賀県が誇る一大イベントである佐賀インターナショナルバルーンフェスタがありますが、当社を含む地場ガス企業にて熱気球用LPガスの供給という形で長年参加してまいりました。
近年ではガス会社が行えるSDGsの一環として、供給する熱気球燃料用LPガスをすべてカーボンオフセットにて供給するようにいたしました。
また、当社では社内で使用する電力をカーボンオフセットを用いた電力に切り替えを行いました。当社が使用する電力はエバーグリーン・マーケティング株式会社より調達していますがこの電力はFIT電気、Jクレジット、非化石証明等の環境価値を付加して供給されるものです。これにより山代ガスグループの電力消費に伴うCO2の排出量をゼロにすることができ、SDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の趣旨を叶えることができたと考えています。さらに、社内資料・お客様への請求書などをペーパーレス化し、ますます環境に配慮した取り組みを行ってまいります。
社内および地区の清掃など小さなことではありますが、これからも日々SDGsを意識しながら業務に励んでいます。